2018年9月17日の祝日に東京でのオープンセミナーが開催されました。
秋だというのに、夏のような暑い日となりましたが、初参加の中には長野から来てくださった方もいらっしゃいました。
さて、武術ではよく「力を抜く」という事が言われますが、それはどういった事なのか。
力にも部位があり、姿勢や形が変われば使う箇所が違ってくる。といった事を理解するための一例として、腕を使ってのメソッドから始まりました。
その腕のメソッドの中では、相手に自分の腕にぶら下ってもらい、引き上げてみる。といった事も行い、この時の身体操作をそのまま突きでも同じように使えるという事で、先生が一部の参加者にミットを持たせ、軽く打って見せてくれました。
ミットを受けた参加者は、先生の腕の重さと身体の中を突き抜けていくような感じの突きに驚き、感銘を受けていました。
そして、始めは腕の力を使っていたものを次のステップでは腕の力を抜いていきながら、相手の力を体幹部で受けていく事を実験的に行いました。
この時に、力を抜くという事の意味の一つには、使いたい所を使う為の力抜きというのがあり、また単に力を抜くだけではダメで、抜くためにはそれを可能にする姿勢や位置があるのだと実感します。
続いてのステップでは、横から、前からと腰を押してもらい、押された所を戻すようにして相手に力を返していきます。
ここでは、自分が普段思っていた骨盤周りの使い方が違っていたので再認識仕直す事ができ、大きな収穫でした。
これらのメソッドの後、今度は腕を接点にした形で、互いに少し自由に相手を押したりしていく状態から、腕の力に頼らずこれまでやった事を意識しながら相手に返す体験をしていただきました。
セミナーは外部の方と手を合わせられる良い機会でもあります。
同じ「押す」のでも人によって押し方が違っていたり、押してくる部位が違っていたりするので、普段教えていただいている内容でも再認識する事や、違った場合のポイントを先生から指摘してもらえたりして、会員にとっても楽しく有意義な内容になります。
今回のセミナーでも、「ディープながら面白い」と感想をいただいたり、「先生のYouTube なんかで観る動画は迫力があるけど、あの動きはこういった身体操作があってのもので、それをセミナーで教えてもらえるので毎回参加している」といった意見もありました。
セミナー後は行きつけのお店で打ち上げ。
お酒も食事も美味しく、個性豊かな人達との楽しい懇親会になりました。
先生、参加者の皆様、どうもありがとうございました。