「力の入出力・立ち方・歩き」等による訓練の、制限された動きから身体の微細な感覚を学んだ後の次のステップでは、より自由度の高い動きの中で武術の理に適った身体創作を意のままに運用していけるようにします。
- 定歩
まずは足の動きを固定した所から自由に相手を崩していきますが、足が固定されているため足を引っ掛けるような足技に頼らない状況ができ、「立つ」「身の収め・復元」という認識が必要になります。また、動く相手に対しての力の伝達、受け、変化に共なって動いていくための身体運用の訓練でもあります。
- 活歩(アプリケーション)
定歩から自由に足を動かす事により、体の移動や歩の進め方、相手と自分の位置関係も意識しながら接触訓練1や定歩で培った身体運用をもって、相手に影響を与えるようにします。
対人での練習からは、自分自身の力みや身体使いの修正点を見出し、さらに身体創作を深化させていきながら、その先の『術』(ルールなどの特定の試合とは異なり、体を絞りそぎ落とす術理・武術)へと繋げていく事を目指します。