打撃セミナー2019.3.21
この日は春一番の吹く良く晴れた日で、関東で桜の開花宣言もされた、まさに春分の日にふさわしい日和でした。
打撃セミナー前半のステップで行われたのは、力の伝達の仕方です。
どのようにして力を出し、最終地点のヒットする部位にあたる拳にそれを伝えていくか。
地面からの力を拳まで伝えるプロセスの一歩として、先生から「足→腰→背中→肩→肘→拳」と身体を分解し連鎖させて動いていく説明を受け、その後に対人でペアになってその動きを試していきました。
一般的な足腰の力というのは、足で地面を蹴ったり腰を切っていく力を使うものですが、ここでは、地面からの力をもらい、「背中を使う」事や「足の力をどこで変換していくか」を認識していきます。
実際に体験してみて、身体の連鎖が上手くいって出た時の突きは、相手の身体の中に浸透しやすかったと感じます。
そして、ここでの要求を実現していくための鍛錬として、先生から散打の選手時代やっていたという鍛錬法を2つ紹介され、それをやる上でのポイントもご教示していただきました。
後半は打撃力を対人によって学びました。
前半にやった身体の連結で背中を使った動きに加え、丹田を回すように身体内部からの回転を利用した打撃の説明もありましたが、この身体の内部の回転の動きは、当会の鍛錬法が活きてくるものと実感できるものでもあり、このように鍛錬と動きがリンクしてくると更に普段の稽古に面白さが増してきます。
そして、この回転を利用した突きでは、特に連打の際、通常の動きに比べスピードが増している方が多く見受けられました。
今回、セミナーで行われた動きに初めて触れ、動きに慣れていない参加者の中には、先生が打つ時の身体を触らせてもらい、感触を確かめながら試したりして、楽しみながら熱心に取り組んでおられました。
そして最後に先生から、今回のセミナーでやった事を習得するにあたり、身体を連結させるための補助運動としての脊椎と骨盤を使って歩くやり方も紹介していただき、前半の鍛錬法の公開と併せてお土産をいただいた気分です🤗
今回も盛りだくさんで、あっという間に過ぎた3時間のセミナー。
今回の打撃を上達させるプロセスの中で、身体全体を使う事、稽古をやる上でより認識を深めていく事が大切なのだと実感します。
参加者の所に満遍なく回って御指導下さった先生、参加された皆様、今回もお疲れ様でした。
そして楽しい時間を皆様と共有できた事に感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。