2017年9月18日東京オープンセミナーレポート
今回は、九州からの参加の方や先生のインタビュー動画を観て興味を持たれた方等々がいらっしゃいました。
今回のテーマは「相手が感知できない崩し、またそこからの身体運用」。
実技に入る前に先生から、「感知」についてのお話。
相手が来た時に、どう受けて自分が動いていくか。
それには色んなパターンがありますが、ここでは阿吽会がテーマの一つとしてやっている身体運用を用いて動いていく事を概要として説明されました。
今回のセミナーで行った対人によるエクササイズは下記のものになります。
●「歩き」
この「歩き」によって、押す側は身体の中心から力を送って伝えていく事、受けとる側は、抵抗するのではなく、押してくる相手の力を感じながら、身体を緩めて受け取っていく事を習得していきます。
普段は互いに腕を伸ばしあってやるのですが、それに加えて今回は、受けを肩でやるパターンでも行いました。
●「相手に押し込んでもらった所からの崩し」
まず相手にお腹の辺りを強く押し込んでもらいます。
崩しをかけていく方は、「歩き」の時にやった受け方で相手を受け止め、そこから相手との圧力を変えずに、胸を使った身体運用を使いながら横に少し歩いたり、上体の向きを変えて相手を崩していきます。
この時のポイントは圧力を変えない事。これができるかできないかで相手の崩れ方が違っている事も体感できました。
●「パンチを受けながらの同様の動作」
今度は相手と少し離れた位置からを想定し、相手にワンツーで打ってきてもらう所を、胸から腕を動かしてパンチを避けながら接していき、先に行った身体運用と同様に崩していく練習をしました。
●「六尺棒を使った力の伝達」
今度は、六尺棒を使ってのエクササイズ。
互いに一本の棒を持った状態から動いて、胸や股関節を使って力を伝え崩していきます。
●「応用した動きとして技をかけていく」
相手にワンツーパンチを出してもらい、相手の中に入りながらそのまま技をかけていくのですが、先にやったエクササイズより自然な動きで技を使って崩していきます。
阿吽会では、動きの応用として技をかける稽古もしますが、やはり重視するのは身体の運用です。
型的な技の動きより、本日のセミナーで行ったような、身体の内部から動いて技をかけていけるようにする事が、当会のテーマでありますが、今回のセミナーで参加された方達には、先生が一人ひとり見て回りながら実践してくれた事もあり、その身体運用のエッセンスを体感していただけたのではないかと思います。
当日は猛暑という事もあり、休憩を多めに入れましたが、休憩中でも参加者の方達は熱心に先生に説明を求めたり、先生の動きを注視していました。
時には先生の方から外部の参加者に感想や質問を聞いたりして、各々、色んなバックグラウンドを持っている事を知れたりと休憩中でも有意義な時間を過ごす事ができました。
セミナーでは、外部の方達と一緒にワークをする事で、普段やっている事がどこまで相手に通用するか、外部の方の視点を通して自分の状態を知れる良い機会にもなります。
こういった機会を通して今回の「身体の感知」という内容は、相手に対してだけでなく、自分の身体の状態に気づいていく事でもあるのだろうと改めて感じるものでもありました。
先生及び参加者の皆様、猛暑の中大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
2017年8月13日東京無料体験セミナーレポート
以下はそのセミナー体験内容及び雑感のご紹介です。
阿吽会範士 宮川和久からのメッセージ:
8月13日の阿吽会体験セミナーにお集まりくださいました皆様、ありがとうございました。
3時間半のセミナーでしたが、立ち方、座り方、歩き方を始め、力の伝達法や崩しについてやや掘り下げてご紹介できたかと思います。
阿吽会における体使いについて理解を深めていただけたなら幸いです。
またの機会に皆様とお会いできるのを楽しみにしております。今後とも阿吽会をよろしくお願い申し上げます。
レポート&雑感
阿吽会は武術としてのカテゴリーをあえて謳っていないせいもあってか、まだ一般の方々には「どのような事をしているのか?」といった質問をされる事があります。
今回はそのような疑問や武術に興味を持つ方々に向けた、阿吽会をご紹介するセミナーとして開催されました。
この日の講師は阿吽会東京の宮川範士。
宮川範士はここ数年ヨーロッパでも教えており、今回はその経験を活かした範士の国内初の公開セミナーともなりました。
サポート役には、この夏休み期間中に阿久澤先生にご教示してもらうべく1カ月程来日していたフランスのリチャード教士が付き、セミナーが進行されていきました。
当日の参加者は23名。
阿吽会会員だけでなく、これまでの阿久澤先生のセミナー参加者、阿吽会初参加といった方々が揃いました。
今回ご紹介した内容は、骨格構造(阿吽会ではフレームと表現しています)を意識した姿勢の話から始まり、これを身に付けるための阿吽会で行われている鍛錬法と重心を使った対人練習。
対人練習では、身体をひとつにまとめてリラックスし、体重をあびせたり膝の力を使ったりすることなく重心を相手に伝えていく力と感覚を養成していきます。
まず宮川範士が六尺棒や徒手の形で、身体をひとつにまとめた状態から重心を使って相手に影響を与えていく事を実演した後、その感触を参加者一人ひとりに感じてもらいながら、そのメソッドを行っていただきました。
参加者には普通の力に比べて重心を使う方が動かされやすいということを実感してもらえたのではないかと思います。
後半は「プッシュアウト」という立って力を送る対人練習と崩し。
崩しの練習でも、意外と簡単に相手のバランスは崩れるものだという事を体感してもらいました。
そして最後の締め括りに、阿吽会メソッドの中でも代表的鍛錬の「天地人」を行い、その鍛錬法のポイントをご紹介し、セミナーは終了となりました。
この日のセミナーは3時間半程で、気候は蒸し暑く、エアコンもなかったのですが、参加者は時折休憩を入れながらも、宮川範士の説明、動きに集中し、積極的に体験に臨んでおられました。
宮川範士は体験の方々に一人ひとり丁寧に観て回り大変だったかと思いますが、初めて体験された方からは「大変ためになり、面白い」「こんなこと他では教えてくれない」といったお声もいただきました。
会員の私としても、改めて阿吽会で教えられている原理原則の再確認、シンプルな事ながらそれを追求していく事の面白さを体感できるものになりました。
セミナー後は夕食を取りながらの懇親会もあり、その席でもセミナーの内容についての話し合いが続き、とても有意義な一日となりました。
宮川範士、リチャード教士、ご一緒に体験し参加された方々、どうもありがとうございました。
メディアと写真
2017年8月13日東京無料体験セミナー
阿吽会 東京 宮川範士による一日無料体験セミナー
テーマ:阿吽会の紹介
更新:セミナー終了後のレポートは2017-08-13 東京無料体験セミナーレポートにあります.
- 日程:2017年8月13日(日)
- 場所:新宿スポーツセンター 4階の武道ホール(アクセス情報)
- 時間:12時30分~16時00分
- 費用:400円(新宿スポーツセンター利用費)
- 連絡:
セミナー内容
体術の基本となる姿勢、呼吸法、歩法、力の伝達法、打撃法、接触技法、崩しのメカニズムなどを網羅的にご紹介・解説いたします。
その他
- 参加者:初心者から経験者まで。武術・格闘技の未経験も大歓迎です。
- 服 装:動きやすい服装、室内履き(裸足でも構いません)
- その他:飲み物、タオル
2017年9月18日東京オープンセミナー
東京にて阿吽会のオープンセミナーを開催致します
テーマ:養成と実践
相手が感知できない崩し、またそこからの身体運用
- 日程:2017年9月18日(月・祝)
- 場所:中野区立武蔵台小学校 体育館(アクセス情報)
- 時間:13時00分~17時30分
- 費用:6000円(会員:5000円)
- お問合せ&申込み:問い合わせフォームにて受付。
セミナー内容
「武術的な身体作りとは何か」を学び、身体運用の深化へと繋げていきます。
原理習得の鍛錬法を活かした形で実践していける身体術、
武術の原理からの相手が感知できない崩し、徒手格闘術を学びます。
未経験の方から経験者まで、幅広くどなたでも楽しく深く学べる内容となっています。
その他
- 参加資格:18歳以上の健康な男女。武術・格闘技の未経験者でも可。
- 服装&持物:動きやすい服装(金具のついていないもの)、室内履き、飲み物、タオル等
懇親会
セミナー後は居酒屋での皆様との交流を兼ねた食事会を予定しています。(費用3000円程度を予定)
ご都合のつく方は是非奮ってご参加下さい。
※出欠はセミナー途中の休憩時間までに人数確認をさせていただきますので、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
2017年4月8日 ドイツの方々との武術交流会
2017年4月8日、ドイツの合気道家のオーバン先生とその生徒達ご一行が阿吽会の通常稽古に参加されました。オーバン先生は阿久澤先生の海外でのセミナーに参加されたり、セミナーを企画してくれたりした事もある方です。
今回の参加者には阿吽会メソッドを初めて体験された生徒さんもいましたが、互いに楽しんで手合わせしたり、良い武術交流になりました。
写真提供:Olaf