以下はそのセミナー体験内容及び雑感のご紹介です。
阿吽会範士 宮川和久からのメッセージ:
8月13日の阿吽会体験セミナーにお集まりくださいました皆様、ありがとうございました。
3時間半のセミナーでしたが、立ち方、座り方、歩き方を始め、力の伝達法や崩しについてやや掘り下げてご紹介できたかと思います。
阿吽会における体使いについて理解を深めていただけたなら幸いです。
またの機会に皆様とお会いできるのを楽しみにしております。今後とも阿吽会をよろしくお願い申し上げます。
レポート&雑感
阿吽会は武術としてのカテゴリーをあえて謳っていないせいもあってか、まだ一般の方々には「どのような事をしているのか?」といった質問をされる事があります。
今回はそのような疑問や武術に興味を持つ方々に向けた、阿吽会をご紹介するセミナーとして開催されました。
この日の講師は阿吽会東京の宮川範士。
宮川範士はここ数年ヨーロッパでも教えており、今回はその経験を活かした範士の国内初の公開セミナーともなりました。
サポート役には、この夏休み期間中に阿久澤先生にご教示してもらうべく1カ月程来日していたフランスのリチャード教士が付き、セミナーが進行されていきました。
当日の参加者は23名。
阿吽会会員だけでなく、これまでの阿久澤先生のセミナー参加者、阿吽会初参加といった方々が揃いました。
今回ご紹介した内容は、骨格構造(阿吽会ではフレームと表現しています)を意識した姿勢の話から始まり、これを身に付けるための阿吽会で行われている鍛錬法と重心を使った対人練習。
対人練習では、身体をひとつにまとめてリラックスし、体重をあびせたり膝の力を使ったりすることなく重心を相手に伝えていく力と感覚を養成していきます。
まず宮川範士が六尺棒や徒手の形で、身体をひとつにまとめた状態から重心を使って相手に影響を与えていく事を実演した後、その感触を参加者一人ひとりに感じてもらいながら、そのメソッドを行っていただきました。
参加者には普通の力に比べて重心を使う方が動かされやすいということを実感してもらえたのではないかと思います。
後半は「プッシュアウト」という立って力を送る対人練習と崩し。
崩しの練習でも、意外と簡単に相手のバランスは崩れるものだという事を体感してもらいました。
そして最後の締め括りに、阿吽会メソッドの中でも代表的鍛錬の「天地人」を行い、その鍛錬法のポイントをご紹介し、セミナーは終了となりました。
この日のセミナーは3時間半程で、気候は蒸し暑く、エアコンもなかったのですが、参加者は時折休憩を入れながらも、宮川範士の説明、動きに集中し、積極的に体験に臨んでおられました。
宮川範士は体験の方々に一人ひとり丁寧に観て回り大変だったかと思いますが、初めて体験された方からは「大変ためになり、面白い」「こんなこと他では教えてくれない」といったお声もいただきました。
会員の私としても、改めて阿吽会で教えられている原理原則の再確認、シンプルな事ながらそれを追求していく事の面白さを体感できるものになりました。
セミナー後は夕食を取りながらの懇親会もあり、その席でもセミナーの内容についての話し合いが続き、とても有意義な一日となりました。
宮川範士、リチャード教士、ご一緒に体験し参加された方々、どうもありがとうございました。